2020年1月31日にイギリスはEUから脱退し、同年12月31日にはEU脱退後の移行期間が終了し、イギリス法上、EU法の効力は失われることとなった。EU加盟期間中には、例えば、意匠制度に関しては、意匠指令により各国の国内法の規定が調和され、また意匠規則はEU意匠制度を形成し、その効力は各国の国内に及ぶものとなるなど、知的財産法にもEU法は多大な影響を及ぼしてきた。移行期間後のイギリス知的財産法の状況は、日本でも注目を集めているが、様々な展開がみられ複雑な様相を呈している。
また、近時、AIをめぐる開発動向が世界的に激変し、AIと知的財産法をめぐる議論が各国で活発になる中、特徴的な制度であるイギリス著作権法とAIの関係がどのようなものか参照することは重要な意味がある。
そこで、本セミナーでは、ロンドン大学クイーンメアリー校のJonathan Griffiths教授をお招きし、2023年「存続EU法」廃止改革法後の最新のイギリス知的財産法の状況についてご講演いただいた。また、カーディフ大学の Shane Burke講師をお招きし、イギリス著作権法とAIに関する近時の展開について最新情報をご提供いただいた。
両講演者の素晴らしいプレゼンテーションの後、活発な意見交換が行われた。
日 時 2024年3月3日(日)15:00~17:30
会 場 早稲田大学 早稲田キャンパス 3号館405教室 & Zoomウェビナー
テーマ ポスト・ブレグジットにおけるイギリス知的財産法の最新動向
講演者
プログラム
(総合司会)末宗達行(金城学院大学准教授)
開式の辞 高林龍(早稲田大学名誉教授、RCLIP顧問、弁護士)
講演&質疑応答
(司会)今村哲也(明治大学教授)
Prof. Jonathan Griffiths(ロンドン大学クインメアリー校教授)
「2023年『存続EU法』廃止改革法後のイギリス知的財産法」Dr. Shane Burke(カーディフ大学講師)
「イギリス著作権法とAIに関する近時の展開」
言 語 日英同時通訳(Zoom Webinar使用)
【ご注意】会場で同時通訳を利用される方は、Zoomウェビナー登録の上、当日、スマホ等Wi-Fi接続可能な機材&イヤホンをご用意ください(Free Wi-Fiあり)。
参加費 無料(要登録)
主 催 早稲田大学知的財産法制研究所(RCLIP)、デザインと法協会(JADELA)、山口大学知的財産センター